研究・分析・開発/
再生医療学会 発表内容
Research Report
2007年 再生医療学会発表
- P-279 毛髪の再生 O-92-2
太田雅壽 ※1 杉山保行 ※2- ※1新潟大学自然科学系工学部機能材料工学科
- ※2新潟大学大学院自然科学研究科
- (※1 ※2 2012年当時)
- 【目的】
シャンプー・トリートメントを用いたダメージヘアの修復について、検討するために、人為的にダメージを与えた毛髪について、カットすることなく、通常のシャンプー&トリートメントと同様な状況下における修復過程を観察した。 - 【結果と考察】
健常毛にマーカーをつけ、その近辺を剃刀でキューティクルを剥ぎ取った後、通常のシャンプー・トリートメント処理を行った。その間、検体の毛髪は頭皮に付いた状態を維持し、それぞれの段階で光学顕微鏡を観察を行い、修復状態を確認した。その結果、株式会社ヘイゼルトンプソンから供給されたシャンプー・トリートメントで処理した場合には、キューティクル状の物質が生成した。また、このシャンプー・トリートメント処理を長期間にわたって繰り返し行うと、癖毛の直毛化が観察された。これらのことから、キューティクル状の物質は、シャンプー・トリートメントと毛髪との反応により生成した物質が、毛髪上に残存したキューティクルを核としてエピタキシャル成長することにより生成したものと推察している。
2014年 再生医療学会 発表
- P-2-107 紫外線照射された毛髪におけるカテキン含有シャンプー・トリートメント剤の処理効果
太田雅壽 ※1 杉山保行 ※2- ※1新潟大学自然科学系工学部機能材料工学科
- ※2新潟大学大学院自然科学研究科
- 【目的】
紫外線照射された毛髪におけるカテキン含有シャンプー・トリートメント(ST)剤の処理効果について検討を行った。 - 【実験】
毛髪は、日本人の黒髪を用いた。メラニン粉末は、和光純薬製を用いた。用いたカテキンは、緑茶粉末およびエピガロカテキンガレート(EGCG)を用いた。カテキン含有ST剤は、キューティクルが修復されるST剤に各種濃度の緑茶粉末およびEGCG粉末を添加することにより調整した。カテキン含有シャンプー・トリートメント(ST)剤で処理された毛髪の状態観察は、光学顕微鏡およびX線マイクロアナライザを用いて行った。紫外線照射照射源は、キセノンランプ(0.5kW)を用いた。紫外線照射により生成したラジカルの測定は、ESRを用いて行った - 【結果】
紫外線照射に伴う毛髪試料中で生じたラジカル量の照射時間依存性および照射後のラジカル量減衰曲線を調べた。EGCGを含有したST処理された試料とST処理の代わりに水を噴霧しただけの試料を比較したところ、いずれの試料の場合も、ラジカル量はST処理およびUV照射時間に伴って増加した。UV照射したメラニン粉末およびEGCG粉末について観察されたESRスペクトルを基にシミュレーションを試み、生じたラジカルの種類および量を評価した結果、メラニンラジカル量はEGCGの存在により抑制された。
2008年~2013年 日本再生医療学会
- ポスターセッション
-
- 2008年
- 毛髪の放射線損傷に対するシャンプー・トリートメントの影響
- 2009年
- 紫外線照射された毛髪におけるメラニンラジカル生成に対するシャンプー・トリートメント処理効果
- 2010年
- シャンプー・トリートメント処理による紫外線照射に伴う毛髪中のラジカル生成抑制効果
- 2011年
- 毛髪の放射線損傷に対するシャンプー・トリートメントの効果
- 2012年
- シャンプー・トリートメント処理された染色毛髪のラジカル生成における紫外線照射の影響
- 2013年
- カテキン含有シャンプー・トリートメント剤で処理された毛髪のラジカル生成における紫外線照射の影響
- 2014年
- 紫外線照射された毛髪におけるカテキン含有シャンプー・トリートメント剤の処理効果
- その他
- 主要な研究発表
【毛髪の構造に対する電気的特性の研究】
【毛髪細胞や皮膚細胞等のミトコンドリア呼吸鎖電子伝達の研究】
【キキューティクルの復元機構の研究
など多数